回復の道遠し! 2024年9月末の資産運用報告

2024/10/01

資産運用

毎月恒例の資産運用状況報告。今回は2024年9月末時点のデータを発表します。

ご存じの通り、今年7月12日以降、株式市場は荒れ模様が続いています。僕のポートフォリオもご多分に漏れず、7月・8月と2カ月連続で含み益を減らしてしまったのですが、9月はどうだったのか?

また、この間、僕は「今がチャンスだ」とばかりに特定口座でeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)を買い向かってきたのですが、その判断は正しかったのか?

そして、9月27日に投開票された自民党総裁選は僕の資産運用にどんな影響を与えたのか?

さっそく、集計結果を見ていきましょう。




(※金額は9月30日時点の時価。1万円未満は切り捨て。カッコ内は含み益・含み損。なお、円預金や日本国債といった安全資産は除外しています。)


🔷インデックスファンド

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)3422万円(+1022万円)

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)  428万円(+68万円)新NISA

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)  182万円(+62万円)旧NISA

eMAXIS Slim米国株式           241万円(+121万円)旧NISA

たわらノーロード先進国株式       485万円(+302万円)iDeCo

VTI                 414万円(+253万円)

eMAXIS Slim先進国債券        794万円(−6万円

eMAXIS Slim国内債券        29万円(−2万円

eMAXIS Slim国内リート        418万円(+18円)

iシェアーズ・コア225         228万円(+27万円)

NFJ-REIT                    186万円(−8万円


🔷個別株

CDS                      18万円(+6万円)

日本ケアサプライ                19万円(+6万円)

日本アコモデーションF        63万円(+9万円)

アドバンス・レジデンス       100万円(+11万円)

いちごホテルリート               64万円(+17万円)

アサンテ                    16万円(±0

シード                       5万円(−2万円

三井住友FG                      91万円(+65万円)

オリックス                     33万円(+20万円)

三菱HCキャピタル                   10万円(+5万円)

東京海上HD                    156万円(+107万円)

JR東日本                     85万円(+17万円)

JR西日本                     54万円(+0円)

JR九州                      41万円(+14万円)

日本航空                     25万円(+5万円)

NTT                 58万円(−3万円

KDDI                     45万円(+19万円)

ゼンリン                     8万円(−3万円

SHEL                      18万円(+12万円)

🔷その他

金                 547万円(+247万円)

ドル預金(1$=143円)        1808万円(+308万円)

🔷合計

                  10100万円(+2718万円)


含み益は微増したけど

う~ん、微妙な結果ですね。

とりあえず、トータルの含み益は8月末の2665円から53万円増えて2718万円になりました。

3カ月連続の含み益減少は避けられたわけですが、さりとてV字回復には程遠い。まあ、横ばいが続いているといったところでしょうか。

この1カ月の状況をざっくり説明すると、米国の株価が上昇したものの、同時に円高も進んだので、メインの投資先であるeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の評価額ははさほど上がらなかった。逆に、ドル預金の評価額は下がってしまった。日本株も苦戦。金だけが好調――――といった感じです。

我が世の春を謳歌していた6月末の状態(含み益3307万円)まで戻すには、まだまだ時間がかかりそうですね。


インデックスファンドの買い増し

とはいえ、せっかくの低迷相場なんだから、こういうときこそ買い増しのチャンスでもあります。

冒頭でも述べた通り、7月12日以降、僕は折を見ながらメインの投資先であるeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)を買い向かってきました。

具体的には8月8日と9月19日の2回、それぞれ100万円ずつスポット買い。特に8月8日の方は、かなりの底値で仕入れることができたと満足しています。

このまま基準価額が順調に回復してくれれば、「絶妙のナンピン買いだったね、めでたしめでたし」ということになるんですが、9月27日の自民党総裁選の結果(石破茂勝利)を受けてさらに円高が進む可能性も出てきたので、再び急落という可能性も捨てきれません。

そうなったらさらに買い向かうか、それともしばらく様子を見守るか、悩みどころです。

それではここで、僕がFIREした2020年春からの投資元本と含み益の推移を振り返ってみましょう。

(※投資元本が右肩上がりで増え続けているのは、退職時に大量に保有していた円預金を順次投資へ回してきたためです。画像をクリックするとくっきり見えます。)

(単位は万円)

(※過去の推移の背景はこちらで詳しく説明しています


いや~、今年前半の鮮やかな上昇と、7月以降の苦戦が際立ってますね。

自民党総裁選を見て思ったこと

ところで、9月の相場を振り返ったとき、とても印象深い出来事がありました。

それは、自民党総裁選の最終盤で「高市早苗優勢」の観測が流れた際、日経平均が驚くような急騰を見せたことです。

ご存じの通り、高市さんは今回の総裁選で「アベノミクス継承」を掲げ、それによって日本経済を大復活させると豪語していました。この経済政策に多くの投資家が期待を寄せていたらしく、27日の決選投票で彼女が石破さんに敗れた瞬間、高騰していた日経平均は一転して急落しました。

その際、僕がよく利用しているX(旧Twitter)上では、「なんで高市さんじゃないの」「最悪」「日本終了」といった投資家たちの恨み節が噴出。

もともと右寄りの政治姿勢でネトウヨ界隈から狂信的な人気を集めていた高市さんですが、イデオロギー色の薄い投資家界隈でもこれほど熱烈に支持されていたのか……と少々驚かされました。

逆に、金融所得課税強化を掲げ、緊縮財政派と目されている石破さんの不人気ぶりは相当なものでした。

でも、ここで個人的な感想を言わせてもらうと、僕は正直、今回の総裁選の結果にホッとしています。

理由は色々ありますが、その一つが先ほど挙げた経済政策。だって、高市さんには申し訳ないけど、「アベノミクス継承で日本大復活」なんて都合のいい話を信じる気にはとてもなれないから。

はっきり言って、今の日本経済はアベノミクスのやりすぎで金融緩和依存症患者みたいな状態に陥っていると僕は感じています。

その依存症からいかに抜け出してマトモな金利水準の世の中に戻すか、日本円がズルズル価値を失ってゆく流れにいかにブレーキをかけるか――――そんな難題に日銀の植田総裁をはじめとする経済の専門家たちが日々頭を悩ませているというのに、なんでいまさらアベノミクス?

ここ最近、円安から円高にトレンドが移っているからといって、早くも円安の脅威を忘れてアベノミクスに回帰するというのは、あまりにも浅はかじゃない?

そんなふうに考えてしまうのです。

仮に高市総理のもとで極端な金融緩和路線が復活し、円安が進み、日経平均が上昇したとして、僕はとても喜ぶ気になれません。いくら円ベースで保有資産の評価額が上がったところで、円自体の価値が摩耗してしまったら意味がない。それって日本全体で貧しくなってゆくようなもんじゃないでしょうか。

(もちろん、石破さんが掲げる金融所得課税強化の行方も大いに心配ではありますが…)

そんなこんなで、今回の自民党総裁選で垣間見えた世間のアベノミクス・ノスタルジーに僕は少なからぬ衝撃を受けました。さらにいえば、今後の政治情勢次第では、日本が再びアベノミクスという麻薬に手を出す可能性も十分ありえるなと不安になりました。

なので、僕はこれからもメインの投資先を「除く日本」に絞り、日本政府の経済政策になるべく左右されない資産形成を目指すことにします。

まあ、その割には、すでに日本株を買いすぎてしまっている気もしますが。


自分の写真
コロナ禍のなか、45歳で新聞社を早期退職し、念願のアーリーリタイア生活へ。前半生で貯めたお金の運用益で生活費をまかないながら、子育てと読書と節約の日々を送っています。ただいま49歳。

過去記事(時系列)

このブログを検索

ブログランキング・にほんブログ村へ

ご意見ご感想 お待ちしています

名前

メール *

メッセージ *

QooQ