新聞記者から「40代無職」へ

2022/11/13

リタイア生活 資産運用 退職エピソード

はじめまして、穴切史郎といいます。

つい最近までとある新聞社で記者をしていましたが、いろいろあって早期退職を思い立ち、コロナ禍のなかでリタイア生活を始めました。

だから今の肩書は「40代無職」。日本のある街で子育てしながら暮らしています。

会社を去って2年余りがたちましたが、いまだにかつての同僚や取材先、学生時代の友人からこんな質問をぶつけられることがあります。 


「なんでそんなに早く辞めたの?」

「奥さんは反対しなかったの?」

「もう仕事しないの?」

「毎日なにして過ごしてんの?」

「お金は大丈夫なの?」

「俺も会社辞めたいと思ってんだけど、どんな感じ?」

 

それぞれの問に対する答えはおいおい書いていこうと思っていますが、ごく大雑把に言えば、今のところ僕のリタイア生活は順調かつ快適です。

なんといっても大きいのは、あり余るほどの自由時間を手に入れたこと。

記者をしていたころは仕事の拘束時間が長いうえ、休日でも万一の呼び出しに対応できるよう常に備えておく必要がありました。そんな生活からは想像できないほど自由気ままな毎日です。

一日中、本を読みふけったり、体を鍛えたり、海に行ったり、山に行ったり……。まるで学生時代に戻ったかのように、欲求と好奇心を最優先して日々の行動を決めることができる。これは何物にも代えがたい喜びです。

収入源は失うが

お金の話もしておきましょう。

早期退職を思い立った当初、僕はそれまで蓄えた銀行預金を取り崩しながら、その後の人生を送ってゆくつもりでした。

こう書くと「なんと無謀な」とあきれられるかもしれませんが、幸い、僕がいた新聞社は仕事がきついぶん給料が良かった。僕自身が節約型人間だったこともあって、40代になったころには銀行口座にかなりのお金がたまっていました。

また皮肉なことに、近年の業績不振で会社がリストラに力を入れ始めたことも、僕にとっては好都合でした。働き続けても給料が伸びなくなったかわりに、早期退職者には結構な額の割増退職金が支払われるようになったのです。

そのころの僕は、日々の仕事や会社員人生そのものにあまり魅力を感じなくなっていたので、これはチャンスとばかりにシミュレーションを重ね、「仕事を辞めても無駄遣いさえしなければ人生を乗り切れる」と踏んだのでした。 

ただ、そうはいっても子育て中の身、まったく不安がなかったといえばウソになります。

人生には事故や病気といった不測の事態も起こりえる。転職や起業ならともかく、この若さで完全にドロップアウトしてしまって本当に大丈夫だろうか――こんなモヤモヤが残っていました。

ところが、さらにいろいろ勉強するうち、「あれ、こりゃ思ってたより見通しは明るそうだぞ」と感じるようになりました。それまで興味の対象外だった資産運用や、それに関連する税制度、社会保険制度について基本的な仕組みを学んだからです。

FIRE」(financial independence and retire early = 経済的自立&早期リタイア)という言葉を知ったのもこのころでした。 


賭けてみる価値

おかげさまで、僕は今、このFIREを実践することができています。

すなわち、ただ預金を取り崩すのではなく、預金の一部を投資に回し、運用益で日々の支出を賄いつつ、資産総額を維持させながら生活している状態です。

もちろん、これは現時点での話。来年の今ごろは地獄をみているかもしれません。それでも、セオリーにのっとった資産運用を続け、無駄を排した生活を極めてゆけば、一時的な浮き沈みはあっても、かなりの確率で人生を全うできるんじゃないかと考えています。

そして、この壮大な実験が成功すれば、僕は人生の後半戦で、会社員だったら到底得られないほど膨大な自由時間を享受することができる。賭けてみる価値は十分あるでしょう。


というわけでこのブログでは、どんな結末を迎えるのか予断を許さない僕のリタイア生活をレポートしてゆくとともに、早期退職を通じて得た知識や教訓、それから、あり余る自由時間を使って考えたことを発信していこうと思います。どうぞよろしくお願いします。

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コロナ禍のなか、45歳で新聞社を早期退職し、念願のアーリーリタイア生活へ。前半生で貯めたお金の運用益で生活費をまかないながら、子育てと読書と節約の日々を送っています。

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