リタイア後に習慣化した行動3選

2023/09/03

リタイア生活

FIREしようかどうか悩んでいる人がよく口にする不安の一つに、「毎日出勤する習慣がなくなったら生活が自堕落になってしまうのではないか」というのがあります。

確かに、小学校時代の夏休みなんかを思い出すと、宿題もせずにダラダラ過ごしているうちに気づけば8月31日……なんてことがよくありました。

これを人生に置き換えると、FIREしたはいいけど、ダラダラ過ごしているうちに気づけば老人……これではシャレになりません。心配になるのも無理はないと思います。

ただ、実際にFIREしてみた実感から言うと、長らくサラリーマン生活を送り「自由のありがたさ」が骨身に染みている人間なら、自堕落生活を回避するのは意外と簡単です。

自分自身が「これは絶対やるべきだ」と心から思えることを見つけるたびに、どんどんマイルールとして設定し、リタイア生活に適度なタガをはめてやればいいのです。

人間とは不思議なもので、「毎朝9時までに出社しなきゃいけない」「今週中にこの仕事を片付けなきゃいけない」といった上から強制されたノルマがたくさんあると、やる気が失せてダラダラしたくなります。

でも、自由の価値を理解した人なら、「なにもやんなくていい」という環境に身を置くと、逆に「毎朝6時に起きてあれとこれをやるぞ!」といった気分になるものです。この性質を利用してマイルールを作りまくるのです。

というわけで今回は、リタイア生活4年目を迎えた僕が、自由気ままな毎日の中で敢えて「必ずやる」と自分に義務付けているルーティンワークを3つ紹介することにします。


①月・水・金は運動する

これは僕が最も重視しているマイルールです。

このさき年齢を重ねても大好きな魚突きや山登りを楽しめる体力を維持していこうと思えば、「日常的に体を動かす習慣」は絶対に欠かすことがでないからです。

僕はもともと運動が嫌いではなく、記者時代から仕事がたてこんでいなければ月2~3回くらいのペースで子供たちとサッカーをしたり、プールで泳いだりしていました。でも、このくらいの頻度じゃ体力維持効果はたかが知れています。

そこで早期リタイアした後はもっともっと子供と一緒に体を動かそうと考えていたのですが、子供というのは成長とともに親と遊ばなくなってしまいます。このため、退職後しばらくは運動不足気味な日々を送っていました。

ところがある時、大学時代の友人から「健康のために毎朝会社まで1時間近くジョギング通勤している」という話を聞いて、「このままじゃいけない」と一念発起。

近隣の公立体育館に11000円の年会費を払って「トレーニングジム使い放題」の権利を取得し、ジム通いを始めました。


このサブスクリプション方式が僕にはすごく合っていました。

というのは、生来の貧乏性なので「週2回のペースで通ったら年96回だから1回当たり115円。週3回なら年144回だから1回当たり76円…」などと計算し、「頻度を落としたら損」とばかりに足しげく通うようになったのです。

ただ、筋トレというのは非常にストイックな作業です。自分の体を時間をかけて成長させてゆくという喜びはありますが、サッカーやテニスなどの球技に比べると「やってる最中の娯楽性」に欠けるので、僕みたいなあきっぽい人間は長く続けるためにさらなる工夫が必要になってきます。

(※こういう意味では筋トレってインデックス投資に似ていると思います。これに対しサッカーやテニスは、こまめに快感を味わえる高配当株投資でしょうか。)

そこで今春からは年数千円の追加料金を払って、この公立体育館で毎週開講されているキックボクシング教室に入門。自分の中で「月・水・金は運動の日」と定め、週2回の筋トレ+週1回のキック練習という週間スケジュールを確立しました。

こうすると、「キック力UPのために大腿筋を太くするぞ!」といった目的意識が芽生えて筋トレにも熱が入ります。



また、週間スケジュールを確立したことによって、退職以来しばらく失っていた曜日感覚が復活。月曜日だということを忘れて図書館へ行ってしまう、といった失敗が少なくなりました。


②週1本はブログ記事を書く

こちらは昨年11月にこのブログを始めてから設定した、比較的新しいマイルールです。

ブログ開始当初は書きたい話がいくらでもあり、ほぼ2日に1度くらいのペースで投稿していたのですが、2カ月過ぎたあたりからネタ枯れ気味になって失速。「オレって結構、中身の薄い人間だったんだな」とショックを受けました。

それからは無理して投稿頻度を上げるのをやめ、「最低でも週1本」と心に定めました。このくらいの頻度なら「もう語るべきものが何も残ってない…」と感じていても、日常生活を送っているうちに何らかのネタが浮かんでくるものです。

負担にはならないけど、適度に「がんばってる感」を味わえる程度のノルマ。それが僕にとっては「週1本以上」なのです。

ちなみに、人様のブログを見ていると、毎日更新を何年間も続けている方が時々いますが、ああいうのって本当に凄い才能だと思います。


③月に1回、保有資産を集計する

これは健全な財政運営ができているかどうかを定点観測するための作業です。

毎月最終日に自分が開設している全ての銀行口座・証券口座にログインして、預金残高や保有株式の評価額をエクセルに打ち込み、総資産額を算出します。



これを1カ月前の数字・1年前の数字・退職した3年前の数字と比較しながら、現在の生活スタイルや資産運用方針をこのまま続けていっても大丈夫かどうかを吟味するわけです。

(※ちなみに、この集計結果から円預金を除外し、株や投資信託など値動きする資産だけをピックアップした一覧表を、このブログで毎月公開しています。「2023年〇月末の運用状況」というやつです。)

この作業、専用の家計簿アプリなんかを利用すれば格段に省力化できると思いますが、手作業ならではのメリットもあります。

例えば、毎月必ず全ての銀行口座・証券口座にログインするため、ログイン方法やパスワードの失念(紛失)が起きにくくなります。

また、僕はこの作業に合わせて各口座の出入金記録やクレジットカードの利用明細にも目を通し、身に覚えのない支出が発生していないか、不自然に膨らんだ支出がないか、といったことをチェックするようにしています。

過去には、毎月恒例のこの作業によって国民健康保険料の払い過ぎに気づき、役所に問い合わせて還付金を受け取ったこともありました。(→国民健康保険 軽減制度の落とし穴

というわけで、定期的な口座チェックと保有資産の集計は、僕のようなリタイア民にとって、資産防衛上必ずやるべきルーティンワークだと思っています。FIREを目指している方、ぜひ今のうちからこの習慣を身に着けてはいかがでしょうか。


以上、僕が自分に義務付けているルーティンワーク3選でした。

そういえば3年半前に「会社を辞めて早期リタイアする」と周囲に打ち明けた時、「寝る時間と起きる時間だけは決めといたほうがいいよ」とアドバイスしてくれた先輩がいました。(→「会社辞めます」周囲の反応20連発

僕がここまでルーティンを重視するようになったのは、その言葉がずっと心に残っているからかも知れません。おかげさまでこの間、昼夜逆転生活に陥るようなこともなく、サラリーマン時代よりずっと健康的な生活を送ることができています。先輩、ご忠告ありがとうございました。

さて、僕は今回紹介したこと以外にも、「スーパーで買い物した後は必ず地上8階の自室まで階段を昇る」とか「洗濯物を干す作業中は必ずYouTubeの教養系チャンネルを聞く」とか、日常生活の細かいルールをいろいろ決めて楽しんでるので、機会があればまた書くことにします。











自分の写真
コロナ禍のなか、45歳で新聞社を早期退職し、念願のアーリーリタイア生活へ。前半生で貯めたお金の運用益で生活費をまかないながら、子育てと読書と節約の日々を送っています。

過去記事(時系列)

このブログを検索

ブログランキング・にほんブログ村へ

ご意見ご感想 お待ちしています

名前

メール *

メッセージ *

QooQ