FIRE後に職業を聞かれたらどう答える?

2024/01/16

リタイア生活

こういうブログを書いていると、「FIREして困ることって何かありますか」という質問を受けることがあります。

そういうとき、僕は「特にないけど、強いて言えば、職業を聞かれたときかな」と答えています。

そう、FIRE後の人生って基本的に快適そのものなんだけど、自分の職業・肩書を名乗る場面に出くわしたときだけは、あまり快適じゃない。

特に僕みたいなフルFIREの人間というのは、平たく言えば「無職」です。そして、40代の男が初対面の相手に「僕は無職です」と自己紹介するのって、思いのほかストレスがかかります。

というわけで、今回はFIRE後の肩書問題について書いてみようと思います。





「無職」と名乗るストレス

日常生活の中で職業を尋ねられる機会というのは、意外とたくさんあります。

例えば、銀行や証券会社に口座を開くとき。あるいは、マイカーを中古車屋さんに売却するとき。

でも、こういうのはさほど問題ありません。

最初はギクッとするかもしれませんが、相手は業務の一環で機械的に職業を尋ねているだけだから、慣れてしまえば平気で「無職」と答えられるようになります。

しかし、もっと手強いケースもあります。

僕が最もストレスを感じたのは、子供が中学校に入学したときでした。学校に提出する書類の中に、保護者の職業を記入する欄があるのを見つけて、虚を突かれたような気分になったのです。

え、学校って親の職業を聞いてくるんだっけ?

という感じで。


試練の保護者職業欄

もちろん、無職であること自体は何も悪くありません。

でも、40代無職という僕の肩書が、なにかしら「怪しい人」「訳ありな親」というマイナスイメージを学校側に与えるのではないか。そして、そのマイナスイメージが我が子に何らかの不利益をもたらすことがありえるのではないか――――。

そんな妄想が頭をよぎったのです。




実は、僕が早期退職を決めたころ、まだ小学生だった我が子とこんな会話をしたことがありました。

「お父さんはもう十分稼いだから、会社を辞めて働かないことにする」

「え~、お父さんが無職って、なんかカッコ悪い」

(→詳しくはこちらの記事をご覧ください)

そのとき僕は「別に黙ってれば誰にもわかんないじゃん」と笑って済ませたのですが、実際に会社を辞めてみたら、そんなわけにもいかなかったのです。

で、入学書類を前にしばらく迷った末、僕は保護者職業欄に「無職」と記入しました。まあ、ウソを書くわけにもいかないし、どうせなら堂々と振舞う方がいいだろう、と。

もちろん、その後、我が子が不利益を被るようなことは一切なく、僕のささやかな心配は杞憂に終わりました。(当たり前といえば当たり前ですが)


趣味の集まりでは…

職業を聞かれる機会はもっと身近なところにもあります。

例えば、僕は昨年、近所のキックボクシング教室に通い始めたのですが、汗を流した後は、よく練習生同士で「いや~、きょうはきつかった。明日は布団から起き上がれるか心配だね~」「練習の翌日の仕事って超きついっすよね~」といった雑談になります。

その流れで「ところで、お仕事は何を?」みたいな会話になることもあるのですが、そんなとき僕は「自営業です」とテキトーな嘘をついています。

だって、「無職です」と答えて「悪いこと聞いちゃったかな」と相手に思わせるのも嫌だし、かといって、いちいちFIREしていることを説明するのも面倒だし。

これが旧知の友人なら「オレ、仕事辞めて投資で食ってんだよ」「え~、大丈夫か、お前」といった感じでむしろ話が盛り上がるんですが、知り合って間もない人だとなかなかそうもいきません。


最強の解決策「ウェブライター」

そんなこんなでその場しのぎの対応を続けてきた僕ですが、わりと最近、ある方のブログを読んでいて、この肩書問題をきれいに解決する方法があることを知りました。

その方法とは、ずばり、「ウェブライターを名乗る」です。

なにしろ、ウェブ上で日常的にブログを書いているわけだから、たとえ小遣い程度の収入しか得ていないとしても詐称ではありません。

しかも、聞いた方は「それなりの報酬をもらってネット記事を書いてるんだろう」と勝手に思い込んでくれそうです。

僕みたいな無職ブロガーにとって、これほど使い勝手のいい肩書はないでしょう。




というわけで、このさき子供が高校や大学に進学したあかつきには、保護者職業欄に「ウェブライター」と記入しようかなと思っています。

もっとも、そもそも論から言えば、保護者職業欄って時代にそぐわないような気がするんですが……。




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コロナ禍のなか、45歳で新聞社を早期退職し、念願のアーリーリタイア生活へ。前半生で貯めたお金の運用益で生活費をまかないながら、子育てと読書と節約の日々を送っています。

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