FIREして体が10歳若返った話

2025/05/01

リタイア生活


この春、無事に早期リタイア5周年を迎えた僕ですが、つい先日、非常に嬉しい出来事がありました。

なんと50歳にして、ブリッジで立ち上がれるようになったのです!

と言っても、「は?」と思う人もいるでしょう。

少し説明させていただくと、ブリッジ とは、仰向けに寝転んだ状態から万歳して手のひらを床につけ、背中や腰を床から浮かして逆 U 字型に反らした状態のこと。

つまり、この姿勢から体をググっと起こして立ち上がることに成功したわけです。

自分で言うのもなんですが、これをやるには体の柔軟性とか両腕の筋力とか結構色々な条件が必要です。

というわけで今回は、「FIREしたお陰で体を若返らせることができた」という体験談を報告させていただきます。


サラリーマンの宿命、運動不足

サラリーマンの方なら誰しも感じていることだと思いますが、忙しい毎日のなかで日常的に運動する時間を作るって本当に難しいことです。

学生時代にスポーツに打ち込んでいた人でも、就職したらたちまち運動不足に陥り、30~40代になると脂肪でブヨブヨになってしまったり、逆に筋肉が落ちてガリガリになってしまったりしがちです。

かくいう僕も大学時代は運動部で汗を流していたのですが、新聞社に入ってからは運動と縁のない生活を送ることになってしまいました。

それでも、できるだけ健康に気を遣ってはいたので体型だけはなんとか維持できていましたが、体力の低下は避けることができません。

若いころは普通にできていた「ブリッジで立ち上がる」という行為にしても、次第に体が硬くなって難しくなり、40歳を過ぎたあたりでとうとうできなくなってしまいました。

さらに45歳で会社を早期退職し、「これからはめちゃくちゃ運動して、今までの運動不足を取り戻すぞ」と息巻いていた矢先、交通事故で左の鎖骨を骨折するという不幸に遭遇。このケガの影響でますますブリッジが困難になってしまいました。

そんなこんなで一時は「オレの人生にブリッジで立ち上がれる日が訪れることはもう二度とないんだろうな」と思っていたくらいです。


久々にブリッジに挑んでみたら…

転機が訪れたのは2年半ほど前でした。

鎖骨のケガが治って以降、それまでも自宅でシャドーキックボクシングをしたり、公園でサッカーのリフティング練習をしたり、夏に海で泳いだりと運動自体はたくさんするようになっていたのですが、あるとき「せっかく時間が沢山あるんだから、もっとしっかりトレーニングしよう」と思い立ち、近所の公立体育館のジムへ通い始めることにしたのです。

目的はマシンを使った筋トレ。

ただ、ジムにはマシンだけでなくマットを敷き詰めたストレッチスペースもあります。ここで 筋トレの合間に休憩を兼ねて柔軟運動をしているうちに「久しぶりにブリッジをしてみるか」という気持ちが湧いてきました。

ところが、結果は散々でした。

柔軟性も筋力も落ちているためか、精いっぱい逆 U 字型の体勢を作っても、すぐにへなへなと力尽きてしまいます。これでは立ち上がれるかどうか以前の問題です。

正直、愕然としました。

オレの体はここまで劣化してしまったのか、と。

もちろん、ブリッジをやるまでもなく体力の衰えは自覚していました。でも、マシンで筋トレしたり、海で泳いだりしているだけでは、ここまでの衰えを実感することはありません。

恐らく人間の体というのは、筋力オンリーの運動よりも、筋力と柔軟性の両方を必要とする運動をしたときの方が、より鮮明に劣化度合いが露見してしまうんだと思います。


10年ぶりの快挙

ショックを受けた僕はそれ以来、ジムへ行くたび最低1回はマットの上でブリッジにトライするようになりました。もちろん、腰を痛めないよう入念にストレッチをしたうえで。

僕はおおむね週2回くらいの頻度でジムに通っていますから、単純計算で年100回くらいブリッジをすることになります。

これを2年ほど続けたところ、へなへなだったブリッジが少しずつ安定してくるようになりました。そしてブリッジしたまま両手と両足の間隔を徐々に縮めて、より弓なりに体を反らせることができるようになってきました。

さらに今年に入ってからは、その体勢から一瞬だけ両手を床から離し、上体を持ち上げられるように。

「これは立てるようになるかもしれない!」

一度こういう感触が得られると、もう練習が面白くなってきます。

ジムだけじゃなく、自宅でも妻のヨガマットを借りてブリッジを繰り返し、朝晩は布団の上で体を反らすストレッチに励む日々。

そして、ついにこの4月、悲願を達成しました。

ご覧下さい、これがその映像です。



思えば、ブリッジで立ち上がることができなくなったのがサラリーマン時代末期の40歳前後だったから、実に約10年ぶりの快挙。

嬉しくて嬉しくて、思わずこの動画をX(旧Twitter)に投稿してしまったくらいです。


ついにやった、オレは10歳若返った!

これも自由時間にあふれたリタイア生活者なればこそ!

やっぱりFIREって最高!

そんなふうに幸せを噛みしめていたところ、帰宅した高2の娘が僕の動画を見てひとこと。

「このブリッジ、全然ダメじゃん」

思わず「なんでや!?」と問い質すと

「背中の反り方が足りないし、ひじが伸びてないし、頭が床からほとんど持ち上がってないし、何より立ち上がった時に足がふらついているし。よくこんなの公表する気になったね」

う~ん、言われてみればその通り。

確かにこれは美しいブリッジではない。

 実は娘のこのセリフって、僕がまだ30代だったころ、就学前の娘にブリッジを教えながらよく言ってたことなんです。

それが十数年の歳月を経て、我が身に浴びせられることになろうとは。

「じゃ、じゃあ、お前、今でもブリッジできるんか!」

悔しまぎれに僕が言い返すと、娘はその場でいとも簡単にブリッジをして立ち上がってみせました。

う~ん、若返ったとはいえ、やはり本物の10代にはかなわない…


〈追伸〉

ブリッジからの立ち上がりを達成するまでの道のりをドキュメンタリー風の動画(ただし2分)にまとめてみました。興味ある方はぜひご覧下さい。→こちら

さらに屋外でリフティング練習に励む様子はこちら

シャドーキックボクシングで老化防止に励む様子はこちら

自分の写真
コロナ禍のなか、45歳で新聞社を早期退職し、念願のアーリーリタイア生活へ。前半生で貯めたお金の運用益で生活費をまかないながら、子育てと読書と節約の日々を送っています。ただいま50歳。

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