「会社辞めます」周囲の反応20連発(前編)

2022/11/17

退職エピソード

今回から2回にわたって、僕が40代半ばで「会社を辞めます」と周囲に伝えた時の反応を紹介していこうと思います。前編の今回は「新聞社内の人々」。個人的に伝えた親しい人もいれば、社内の人事異動発表で僕の選択を知ったという人もいます。印象深い反応をセレクトしましたので、どうぞ最後までご覧ください。

▽直属の上司(50代男性)

「え、そうなの。辞めた後はどうするの? え、もう働かないの、大丈夫それ?」

最初は驚いていたけど、その後は親身になっていろいろ心配してくれました。彼曰く、「うちの〇〇部にいた××さんって知ってる? 何年か前に早期退職したんだけど、今はまたうちでアルバイトしてるんだよ。多分、実際にリタイアしてみたら、予想と違ってすぐにお金がなくなっちゃったんじゃないかな……」。今まさにリタイア生活に突入せんとしていた僕には、あまりにもショッキングな情報でした。

 

▽少し前の上司(50代男性)

「先を越されたなあ。俺もホントはもう辞めてやりたいんだけど、カネがないんだよなあ。若いころに一度離婚してるもんだから、今の家族を養うカネと、昔の妻に払う養育費が両方出ていって、手元に全然残らないんだよ」

ざっくばらんないい人でした。この言葉から、離婚が人生に及ぼすインパクトの大きさを学ばせていただきました。

 

▽新人時代の上司(70代男性)=すでに定年退職して悠々自適の身

「お前は記者に向いとると思ってたから正直残念やけど、まあ、お前らしいと言えばお前らしい生き方やな。頑張れや」

身に余るお言葉です。

 

▽先輩記者(50代男性)

「こないだの人事が原因なの?」

図星です。

 

▽先輩記者(50代男性)

「驚いた。そうだったのか。実は俺も考えてるんだ。いろいろ聞きたいことがあるから近々じっくり話そう」

新人時代の僕に取材のイロハを教えてくれた尊敬する先輩です。編集委員まで務めた優秀な人ですが、いろいろ思うところがあったらしく、実際にこのあとしばらくして早期退職しました。僕としては嬉しい「リタイア仲間」の誕生です。

 

▽先輩記者(50代男性)

「俺には絶対無理。家のローンがあと15年くらい残ってるもん」

この種の声は他にも2、3件ありました。やっぱり住宅ローンって人生を縛っちゃうんだなあと実感。賃貸派でよかった。

 

▽先輩記者(40代男性)

「起きる時間と寝る時間だけは決めといた方がいいよ」

冷静すぎるコメント。忠告は守っています。

 

▽同期記者(40代男性)

「そうか、辞めるんや……。じゃあ、これからは旅行も行き放題なんか。心が揺れるなあ」

彼は学生時代に某国奥地の少数民族社会で暮らしていた経歴があるほどの放浪好き人間です。自由への渇望は僕以上だと思われますが、優秀な彼は今なお大活躍中なので、当分辞めることはないでしょう。

 

▽後輩記者30代女性)

「うらやましい。我が家にも家事をやってくれる夫がほしい」

少し補足しておくと、まず人事異動を見たこの後輩から「今後どう過ごされるのですか?」というメールが届き、僕が「とりあえず家事に邁進して妻の機嫌を損ねないようにするよ」と返したら、上記コメントが寄せられたというわけです。

実は彼女、共働きの夫が遠隔地にいて、ワンオペ育児でフルタイム勤務をこなしているガンバリ屋。その苦労たるや僕の比ではないでしょう。世の中にはこんなに過酷な環境で働き続けている人がいるというのに、オレは一体何をしているんだ……という気分に一瞬だけなりました。

 

▽後輩記者(30代男性)

「もう働かないんですか? じゃあ、ブログとかやってみたらどうですか」

この時点ではまだその気がなかったけど、結果的にこの提案どおりの行動をとることになりました。もっとも、彼が勧めてきたのはこういう雑記ブログではなく、「今日のニュースを一刀両断!」的なブログでしたが。(さすがにそれは荷が重すぎます)

ちなみに、彼は転職エージェントに登録していて水面下で虎視眈々と機会を窺っています。新聞業界の先行きがどんどん暗くなる中、若手記者の間ではこういう動きが広がっているみたいです。

 

それでは前編はここまで。次回は家族、親類、友人たちの反応をお届けします。お楽しみに!

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コロナ禍のなか、45歳で新聞社を早期退職し、念願のアーリーリタイア生活へ。前半生で貯めたお金の運用益で生活費をまかないながら、子育てと読書と節約の日々を送っています。

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