今回は、インデックス投資愛好家の僕が「資産運用のマイルールを一度だけ破ってみようかな」と迷っている、という告白です。
はっきり言って、あまりタメにならない話です。それどころか、これからインデックス投資を始めようと考えているビギナーの方にとってはむしろ有害な話かもしれないので、「個人投資家の与太話」として聞き流してください。
新NISAが株価に与えるインパクト
このブログを継続的に読んでくれている方ならご存じの通り、僕は3年半前から株式投資を続けています。
メインは全世界株式のインデックスファンド。それ以外に、米国株式のインデックスファンド、日本の高配当株、ゴールドなどにも投資していますが、基本方針は当然、「バイ・アンド・ホールド」。すなわち、一度買った株や投資信託は余程のことがない限り売却せず、数十年単位で長期保有することにしています。
ただ、今から年明けにかけて例外的にこのマイルールを破り、短期取引をやってみたいという誘惑に駆られています。
というのは、来年1月の新NISA開始に合わせて、これまでは多くが銀行預金となっていた日本人の個人金融資産の一部が、株式市場に流れ込むことが予想されるからです。
もちろん、それは総額2000兆円と言われる個人金融資産全体から見たら「ほんの一部」に過ぎないでしょう。しかも、その中の大半は近年のトレンドに乗って米国株や全世界株に向かうと思われます。
そういうグローバルな分野では、日本人の資産が多少流れ込んだところで、株価を押し上げるといった影響はまずないでしょう。ジャパン・アズ・ナンバーワンの時代ならともかく、今の日本人にそれほどの経済的影響力はあるとは思えません。
でも、日本株ならどうでしょう。
日本株は新NISAの影響を受ける!?
恐らく多数派ではありませんが、新NISAで日本の個別株や日経平均株価に連動したインデックスファンドに投資する人々も一定数いると思います。
さきほどの全世界株や米国株とは違って、日本株の相場(日経平均やTOPIX)であれば、個人資産の「ほんの一部」が流入しただけでも結構な影響を受けてしまうんじゃないか――――。僕にはそんな思いがぬぐえません。
SNS上には「新NISA開始によって日本人の個人資産が市場に流れ込み、株価が高騰したタイミングを狙って、海外の機関投資家が日本株を売り抜けるのではないか」と心配する声があるくらいです。
こうした心配がどこまで的を得たものなのか僕にはよくわかりません。
ただ、少なくとも新NISA開始の影響で年明けに日経平均やTOPIXが高騰する可能性は高いんじゃないか?
もしそうなら、今のうちに特定口座で日経平均やTOPIXに連動したインデックスファンドを買っておいて、年明けに売却すれば、結構な確率でキャピタルゲインを得られるんじゃないか?
そんなことをつい夢想してしまうわけです。
多分、こうやって投資家は短期取引の誘惑に絡めとられていくのでしょうね。みなさんはどう思いますか?