財務省が本日、今月募集する個人向け国債(変動10)の初回適用利率を0.47%(税引き後0.3745195%)にすると発表しました。上昇を期待していたけど、前月より少し下がってしまいました。
募集期間は3月7~29日。発行日は4月15日です。
(→リリース資料はこちら)
変動10の金利は、去年7月に日銀の植田総裁が金融緩和政策の修正を表明したことでジリジリ上がり、一時は0.60%(11月募集分)まで上昇。しかし、その後は下落に転じ、ここ数カ月は0.4%台で推移しています。
安全資産置き場として国債を利用している僕としては、もっと上昇して1%を超えてほしいところですが、残念ながら伸び悩んでいます。
現時点で最もマシな安全資産置き場はどこか
ではここで、いつものように、高金利をウリにしている主なネット銀行やメガバンクの金利と比較してみましょう。
(データは3月6日現在、いずれも税引き前、カッコ内は1000万円預けた場合の1年当たりの税引き前概算利息額)
・3大メガバンクの普通預金 0.001%(100円)
・3大メガバンクの定期預金 0.002%(200円)
・あおぞら銀行の普通預金 0.20%(20000円)
・オリックス銀行の定期預金 0.30%(30000円)※1年もの
・UI銀行の定期預金 0.35%(35000円)※1年もの
・オリックス銀行の定期預金 0.35%(35000円)※3年もの
・SBI新生銀行の定期預金 0.40%(40000円)※1年もの
・オリックス銀行の定期預金 0.40%(40000円)※5年もの
・あおぞら銀行の定期預金 0.40%(40000円)※5年もの
ご覧の通り、変動10の金利は大多数の銀行預金金利を上回っています。ただし、SBJ銀行が期間限定キャンペーン(~3月31日)で打ち出した5年定期だけは、変動10よりも高い金利が設定されています。
しかし、これをもってSBJ銀行が最も優れた安全資産置き場かと問われると、なかなかそうとも言えません。
今後、世の中の金利が徐々に上昇してくることが予想される中、5年間もこの金利で固定するというのは、正直気が進みません。現状このくらいの金利差であれば、半年ごとに利率が見直される変動10の方がまだマシな気がしています。