【速報】個人向け国債金利、0.50%に上昇

2024/04/03

個人向け国債

財務省が本日、今月募集する個人向け国債(変動10)の初回適用利率を0.50%(税引き後0.398425%)にすると発表しました。日銀のマイナス金利解除後初めての利率更新でしたが、上昇幅は0.03ポイントにとどまりました。

募集期間は4月4~30日。発行日は5月15日です。

(→リリース資料はこちら


長らく低迷していた変動10の金利は、2021年末ごろからジリジリと上がり始め、2023年11月には0.60%まで上昇。その後は下落に転じ、ここ数カ月は0.4%台をさまよっていました。しかし今年3月19日、日銀が2016年から続けてきたマイナス金利の解除を発表したことで、今回なんとか0.5%台まで戻しました。

でも正直、かなり物足りない上昇幅です。いくら日銀が「緩和環境を維持する」と強調しているとはいえ、もう少し上がってくれてもいいのにという感じです。








現時点で最もマシな安全資産置き場はどこか

ではここで、いつものようにメガバンクの金利や、高金利をウリにしている主なネット銀行の金利と比較して、「今の日本で最もマシな安全資産置き場はどこか」を考えてみましょう。

(データは4月3日現在、いずれも税引き前、カッコ内は1000万円預けた場合の1年当たりの税引き前概算利息額)


・3大メガバンクの普通預金 0.02%(2000円)

・3大メガバンクの定期預金 0.025%(2500円)※1年もの

あおぞら銀行の普通預金  0.20%(20000円)

SBI新生銀行の定期預金   0.40%(40000円)※1年もの

SBJ銀行の定期預金     0.40%(40000円)※1年もの

あおぞら銀行の定期預金  0.45%(45000円)※5年もの

オリックス銀行の定期預金 0.45%(45000円)※7年もの

・個人向け国債(変動10)   0.50%(50000円)※4月募集分

ご覧の通り、マイナス金利が解除されても、国内の預金金利は相変わらず低水準のまま。少し前までは国債金利を上回る利率の定期預金を用意しているネット銀行がチラホラあったのですが、最近はめっきり見られなくなりました。

今回のマイナス金利解除に合わせてメガバンクが普通預金金利を引き上げるという動きはありましたが、0.001%→0.02%というレベルなので全く話になりません。

というわけで、この中から「最もマシな安全資産置き場」を強いて選ぶなら、やはり個人向け国債ということになりそうです。


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コロナ禍のなか、45歳で新聞社を早期退職し、念願のアーリーリタイア生活へ。前半生で貯めたお金の運用益で生活費をまかないながら、子育てと読書と節約の日々を送っています。

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