FIRE適性が高い人の特徴8選

2026/02/14

リタイア生活

読者のみなさんの中には「FIREして悠々自適の人生を送りたいけど、実際に会社を辞めた後、自分は本当に幸せに生きられるんだろうか?」という不安をお持ちの方が結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。

それは実に真っ当な心配だと思います。

これからFIREしようと考えている人の心配事というのは大きく二つあって、一つはもちろんお金の不安。すなわち、会社を辞めたらわが家の収支はどうなるんだろう、資産がどんどん目減りしてしまうんじゃないだろうか、といった類の心配です。これについては、十分なお金を貯めて、資産運用の勉強をすることによって基本的に解決できます。

もう一つの心配事は、リタイア後の精神面の不安です。すなわち、会社を辞めた後の人生を自分は心から楽しめるのだろうか、暇を持て余して不幸になったりしないだろうかといった類の心配事です。

正直言って、僕はこちらの心配事の方が厄介だと思っています。というのも、これについては誰にでも有効な手っ取り早い解決方法が見あたらない。というか、これはもうその人の性格次第だからです。

端的に言って、世の中には2種類の人間がいます。

同じ位の資産を築き、同じくらいの年齢で会社を辞め、同じように悠々自適なリタイア生活を送り始めても、「うひゃー、めちゃくちゃ楽しい、FIREサイコー!」という幸福な状態がずっと続く人と、1年もしないうちに「もう飽きた、やることがない、サラリーマンに戻りたい…」と心が折れてしまう人です。

そう、FIREという生き方には向き不向きが、適性があるんです。

というわけでこの記事では、45歳でFIREし現在リタイア生活6年目の僕が、独断と偏見で考えた「FIRE適性が高い人の特徴8選」を発表します。

ぜひこれをチェックシートのように活用して、あなたのFIRE適性を自己診断してみて下さい。

(※なお、今回の8選は「セミリタイア」や「サイドFIRE」ではなく、「フルリタイア」「フルFIRE」を想定しています。)


これがFIREに向いてる人の特徴だ!

それではさっそく、FIRE適性が高い人の特徴8選を発表します。


➀集団に所属していたいという欲求がない

➁暇なことが辛いという感覚がない

➂予定表が白紙なのが心地よい

➃節約が快感

➄健康マニア

➅お金のかからない趣味がある

⑦社会から必要とされたいという願望がない

⑧自己顕示欲や承認欲求がない


以上です。

なお、ここに挙げた項目は、僕自身がリタイア生活を送る中で実感したものもあれば、知り合いのFIRE仲間を見て「なるほど、こういう要素が重要なのか」と感じたものもあります。

それでは、一つ一つ解説していきましょう。


➀集団に所属していたいという欲求がない

これはもう説明不要でしょう。

多くの人にとってFIREとは、会社という集団から離脱し、単なる一個人(しかも無職)として生きていくことを意味します。組織の歯車になることが嫌で嫌でたまらないという人にとっては、これほど身軽で快適な人生はないでしょう。

しかし世の中には、どういう組織に所属しているか、そこでどういうポストに就いているかにアイデンティティーを感じるタイプの人も結構います。そういう方はFIRE後にいくらお金が潤沢にあっても、自分が何の肩書もない単なる無職であることにだんだん嫌気がさしてくるリスクがあります。

なので、そういう人は無理にFIREを目指すのではなく、勤務先でバリバリ活躍する自分を夢見て働き続けた方が幸せな人生になるかもしれません。

➁暇なことが辛いという感覚がない

これはモロに性格がでる部分です。

「今日は特にすることがないから、一日中縁側に寝転んで、ひなたぼっこでもしていようかな、ああ幸せ~♪」

…と思えるかどうか。

思えるなら何の問題もありません。迷わずFIREを目指しましょう。

あるいは、心の奥底からやりたいことが次から次へと湧きあがってきて、そもそも日向ぼっこなんかしている暇がない、「あー、あれもこれもやりたいのに時間が全然足りないよー!」という方も大丈夫でしょう。

問題はそのどちらでもない場合です。

例えば、会社で上司からいきなり「今日から1カ月間、特に仕事がないので自宅待機していて下さい」と言われた時に「えー、どうしよう、困ったなー、暇だなー、どうやって時間潰そうかなー」などと悩んでしまうような方は、正直、あまりFIREに向いてないです。辞表を出す前に今一度、慎重に考えてみましょう。

➂予定表が白紙なのが心地よい

これも➁とよく似ていますね。

自分の手帳を開いたら、今月も来月も全て真っ白でした。その時、「ああ、当分の間、行事予定も締切も何もない、ラッキー♪」と思う人は、恐らく快適なリタイア生活を送れます。

逆に、白紙の予定表を見て「うわー何も予定がない。大丈夫か、オレ…」と焦ってしまうような方は、リタイア後に鬱々としてしまわないか心配です。

➃節約が快感

そもそもFIREというのは「お金 < 時間」という価値観を追求した末に導き出された生き方です。つまり「稼げるだけ稼ぎ続ける人生より、そこそこ稼いだら仕事は打ち止めにして、あとは自由時間の最長化を優先する」という思想です。

なので当然、人生で使えるお金の総額は、働き続けた場合よりもずっと少なくなります。なのでFIRE民は基本的に質素な人が多いです。

実際、僕がこれまで出会ったFIRE仲間の多くは「ここは自分のこだわりどころ」という分野には惜しみなく支出するものの、それ以外の部分は人並み以上に節約しているイメージでした。

なので、「節約が苦痛」「とにかく贅沢したい」というタイプは基本的にFIREに向いていません。そういう方は仕事を辞めるのではなく、「ガンガン稼いでガンガン使う人生」を追求した方が満足度が高いと思います。

逆に「節約が楽しい」「むしろ快感」という方はFIREに向いています。たとえ株式市場の大暴落で虎の子の資産が削られても、節約道を極めることで楽しく乗り切ることができるでしょう。

➄健康マニア

これは意外と重要な要素だと思っています。

会社を辞めて定時に出勤する必要がなくなると、人によっては生活が不規則になり、昼夜逆転とか運動不足とかジャンクフード三昧とかいった不健康な生活習慣に陥ることがあります。

でも、その結果、体を壊してしまったり健康寿命を縮めてしまったりしたら人生の自由時間は激減します。これでは何のためにFIREしたのかわかりません。

そういう意味では、誰に言われずとも早寝早起きする、運動する、食事のバランスに気を配るといった健康志向は、FIRE人生の成否を大きく左右する必須スキルではないでしょうか。

➅お金のかからない趣味がある

これはリタイア生活の満足度に直結する要素です。

いくら「これが一番楽しいんだ!」と言っても、ハイコストな趣味ばかり年がら年中満喫していたら、1億円程度の金融資産なんてすぐに使い切ってしまいます。かといって、年に一度、あるいは数カ月に一度のお楽しみタイム以外は娯楽を控えるというのでは日々の生活がつまらない。

このジレンマを解決するためには、メインディッシュに相当する趣味とは別に、日常的に楽しめるローコストな趣味を持つのが一番です。

例えば、メインデッシュに相当する趣味が海外旅行だとすれば、日常的なローコストな趣味というのは読書とか将棋とか絵画とかジョギングとかそういうやつ。これが充実している人は、少なくとも「暇を持て余す」という事態には陥らないでしょう。

⑦社会から必要とされたいという願望がない

社会から必要とされる存在でありたい、世の中の役に立ちたい、という願望は人間として正常であり、素晴らしいことだと思います。ただ、その思いが強い方はFIREした後で何となく物足りなくなってしまうことがあります。

僕の新聞記者時代の先輩がこのケースでした。彼は僕より1年ほど遅れて早期退職したのですが、リタイア生活を送る中で「やはり社会の一線で活動していたい」という思いが頭をもたげたらしく、1年ほど後に別の新聞社に再就職して今も記者を続けています。

その先輩が再就職して働き始めたばかりのころ、一緒に食事をしたことがあるのですが、そのとき「穴切は『もう一度社会に出て働きたい』という気分になったりはしないの? そうか、やっぱりこれは性格だな。オレにはちょっと無理だったよ…」と話していたのが印象的でした。

ここでそもそもの話をすると、FIREとは「経済的に自立して早期リタイアすること」です。一見キラキラした印象を与えますが、身も蓋もない言い方をすれば「お金に困ってない御隠居」「資産ある無職」になるということです。

なので、僕はむしろ「社会の一線で活躍したい」「みんなに必要とされたい」といった未練を完全に失ってしまった人間の方が、いろいろ思い悩むことなくリタイア生活の楽しさを素直に享受できるんじゃないかと感じています。

もっとも、最近は「サイドFIRE」など様々なFIREの形が提唱されていて、FIRE民と個人事業主の間もボーダレスになりつつあります。「FIREしたいけど何らかの仕事は続けて社会に貢献したい」という方は、自分に合ったライフスタイルを模索してみて下さい。

⑧自己顕示欲や承認欲求がない

これは僕の個人的感想ですが、仕事というのは会社員であれフリーランスであれ、お金を稼ぐ手段であると同時に、自己顕示欲や承認欲求を満たす場にもなってるような気がします。なので、この種の欲求が強すぎる人もやはり、リタイア後に物足りなさを感じてしまうかもしれません。

今、ネットの世界には、僕みたいにブログやSNSで情報発信しているFIRE民が大勢います。これはもちろん、小遣い稼ぎという意味もあると思いますが、仕事で自己顕示欲や承認欲求を満たす機会がなくなった分、ここで発散しているという側面もあるのではないでしょうか。

そう考えると、そもそも人に認められたいという執着がない人は、この種の作業に手間暇かける必要もなく、ただひたすら純粋に自分の自由時間を満喫しているわけだから、最強のFIRE適性の持ち主だと言えると思います。


まとめ

いかがだったでしょう?

あなたは何項目くらいクリアしていましたか?

まあ、大体5~6項目くらい満たしていれば、FIRE適性があると思っていいんじゃないでしょうか。

ちなみに僕自身は➀~⑦は完全にクリアしている自信がありますが、最後の⑧(自己顕示欲や承認欲求がない)だけはクリアできていません。今もこうやってせっせとブログ記事を書いていることが、何よりの証拠だと思います。

ただ細かいことを言えば、退職後しばらくは➀から⑧までコンプリートしていた時期がありました。毎日図書館で好きな本を借りてきて読みふけり、夏は海へ魚突きに出かけ、その成果を誰に自慢するわけでもなく、ただただ自分自身と家族だけで共有して楽しんでいました。

しかし退職から2年半ほど過ぎたあたりで、アウトプットへの渇望が芽生え、自分のFIRE生活の様子や日々考えたこと、魚突きの成果などをブログで発信するようになりました。

これって今思えば、新聞記者をしていたころのように、何かを世間に発信し、読者からの反応をもらいたくなったということなのではないか。つまり、退職後しばらく影を潜めていた自己顕示欲や承認欲求が、時を経て蘇ったのではないか、という気がします。

なので、僕のFIRE適性はかなり高いレベルではあるものの、「人に認められたい」という煩悩からはまだ解脱できていない————というのが僕の自己診断です。

果たしてこの先、この煩悩から解脱し、完全に悟りを開くことはできるのでしょうか?

恐らくそれは無理だと思いますが、もし本当に悟りを開いたら、その時は多分このブログを更新することもなくなっているでしょうね。





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コロナ禍のなか、45歳で新聞社を早期退職し、念願のアーリーリタイア生活へ。前半生で貯めたお金の運用益で生活費をまかないながら、子育てと読書と節約の日々を送っています。ただいま50歳。

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