昔の友達なんかに40代でFIREを達成したと言うと、「一体どんな投資したの?」と尋ねられることがあります。
しかし正直に言って、僕は新聞社を辞めるまで、投資とはまったく無縁の人生を送ってきました。じゃあ、どうやってお金をためたのかというと、それは「ひたすら節約を極めた」としか言いようがありません。
というわけで今回は、僕がこれまでサラリーマン時代から一貫して実践してきた節約法、リタイア後に実践している節約法を紹介していこうと思います。
人によってはドン引きするような内容が含まれているかもしれませんが、どうせやるなら極端に突き詰めた方が面白い。万人向けじゃないことを承知で話を進めますので、あきれながら参考になりそうなものを探してみてください。
●ペットボトル飲料・缶飲料は買わない
まあ、これは基本。大学時代から一貫しています。
だから外出時はマイボトルに水道水を詰める。忘れた時は我慢する。これだけです。
●外食しない
新聞記者をしていたころは必要に迫られて外食ばかりしていましたが、今は自炊を徹底しています。どんなに安い食堂でも自炊に比べたら割高ですから。
ちなみに、我が家では今、僕が食事を担当していますが、「たまには贅沢して外食」ということもあまりやりません。たまの贅沢なら、ズワイガニとかウナギとかいった普段はあまり買わない高級食材をスーパーで買ってきて、家族で食卓を囲む方が満足度が高いからです。
もっとも、2020年の「Go To イート」の時だけは、家族総出で「無限くら寿司」をやりこみましたが……。
(※税金の使い方として、あの事業にはあまり賛成ではありませんでしませんが、ただ搾取されるだけの側になるのは嫌なので便乗しました)
●イワシ、小アジ、納豆、豆腐、卵、牛乳、ニンジン、モヤシ、バナナを多食する
世の中にあふれる食品を見渡しても、これほどコスパに優れた面々はあまり見つからないと思います。
買い物というのは普通、「Aは安いけど性能が低い、Bは高性能だけど値段も高い」という問題に悩まされるものですが、彼らは安さと性能(おいしさと健康への貢献度)を見事に両立しています。
●酒を飲まない
そもそも体質的にあまり飲めません。
記者時代は仕事柄、不利だなあと感じることも多く、先輩や取材先から「酒の楽しみがない人生なんて」と同情されることもありました。
でも世の中には、お酒より楽しく、かつ健康的にいいものがいくらでもあります。今となっては、この体質のお陰で家計も健康もずいぶん助かったなと思っています。
●中古品を利用する
これは妻の得意技ですが、リサイクルショップやフリーマーケット、鉄道忘れ物市などで、驚くほどキレイで安い古着や中古傘を調達できます。今や僕にとって、ユニクロで服を買うことすら贅沢という感じです。
特に子ども服は、妻の友人から回ってきたおさがりとフリマの古着だけでほとんど賄ってきました。新品を買ったところで、どうせすぐにサイズが合わなくなるんだから、これが一番です。
なお、この方法は子どもがある程度大きくなってしまうと本人が文句を言い始める恐れがあります。だから、幼いうちに徹底的に利用しておきましょう。
ふう…… 長くなってきたので今回はこれくらいにしておきます。
補足しておくと、こういう節約は気持ちいいからやるのであって、我慢してやるものではありません。
「やった。健康にも環境にもいいことして、しかもお金がこんなに浮いた!」と心の底から喜びを感じられるようになれば成功です。「FIRE」という目標があろうがなかろうが続けていけるでしょう。
逆に、「俺はそこまで落ちぶれたくない」と感じた方は無理をせず、もっとスタイリッシュな方法をご自身で研究してください。
さて次回は、より人生を左右する高額な支出案件に切り込み、節約道を極めてゆこうと思います。お楽しみに!