2023年だけは積立NISAではなく一般NISAを使います

2022/12/17

NISA 資産運用

 政府・与党の税制改正大綱が正式に決定し、2024年スタートの新NISAの内容が固まりました。多くの個人投資家が今回の改革を歓迎していることでしょう。

もちろん僕もその一人なのですが、実は新NISAの概要が判明して以降、密かに頭を悩ませていた問題があります。それは「これまではつみたてNISAを使ってきたけれど、現行制度最後の1年となる2023年だけは一般NISAを使った方がいいのではないか」という思いです。


いろいろ考えた末、僕は本日、つみたてNISAから一般NISAへの切り替えを申請する書類を証券会社へ発送しました。以下、その理由を書いてみます。

つみたてNISAと一般NISAの長所短所

最初に、従来はなぜ、つみたてNISAを選択していたのかを説明します。

ご存じのように、つみたてNISAと一般NISAにはそれぞれ長所短所があります。これから四つの要素を挙げて両者の優劣を比較してみます。

一つ目の要素は、非課税期間の長さ。これは、5年間の一般NISAより、20年間のつみたてNISAの方が優れています。(つみたてNISAの勝ち)

二つ目の要素は、1年間に投資できる金額の上限。これは、40万円のつみたてNISAより、120万円の一般NISAの方が優れています。(一般NISAの勝ち)

三つ目の要素は、それぞれの制度で投資できる合計金額の上限。これは、120万円×5年間=600万円の一般NISAより、40万円×20年間=800万円のつみたてNISAの方が優れています。(つみたてNISAの勝ち)

四つ目の要素は、投資できる対象の範囲。これは、一部の投資信託にしか投資できないつみたてNISAより、投資信託・個別株・ETFと何にでも投資できる一般NISAの方が優れています。ただし、僕の場合は低コストのインデックスファンドにさえ投資できれば何の問題はないので、これは判断材料になりません。(引き分け)

というわけで、僕の価値観においては「2勝1敗」でつみたてNISAに軍配があがっていたわけです。

ところが……。

一本化で従来の合計投資額は無意味に

2024年からつみたてNISAと一般NISAが一本化されることが決まった以上、上記4要素のうち三つ目の要素(生涯に投資できる合計金額の上限)は全く意味をなさなくなりました。だって、現行制度の下で投資するのはどうせあと1年間だけなのだから。

となると、両者は「1勝1敗」。2023年もつみたてNISAのままでいくべきか、あるいは、一般NISAに切り替えるべきかという問題の判断基準は、非課税期間と年間投資上限額のどちらを重視するかだけです。で、僕は悩んだ結果、年間投資上限額を取ることにしました。

ここは人によって判断が分かれるところだと思います。ただ、僕の場合、現在の自分の資産配分がまだまだ銀行預金に偏り過ぎていると感じているので、なるべく早く株式市場に資金を投下することを優先したわけです。

さらに付け加えると、僕が元々、2023年からNISA口座の金融機関を楽天証券からSBI証券に変更しようと考えていたことも、この判断を後押ししました。これは楽天のポイントサービス改悪を受けた判断ですが、「どうせ面倒くさい手続きをして金融機関を変更するのなら、この際、制度も少しでもいいと思う方に変更しよう」と考えたわけです。

というわけで、吉と出るか凶と出るかはわかりませんが、来年はSBI証券で1年間だけ一般NISAをやってみることにします。


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コロナ禍のなか、45歳で新聞社を早期退職し、念願のアーリーリタイア生活へ。前半生で貯めたお金の運用益で生活費をまかないながら、子育てと読書と節約の日々を送っています。

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