ついに、と言うべきか。
世界各地で金利引き上げの流れが強まる中、かたくなに金融緩和路線を突っ走ってきた日本銀行の黒田総裁が方針修正に追い込まれたようです。
本日昼過ぎ、日本経済新聞が「長期金利の上限0.5%に」と報じました。黒田総裁自身は記者会見で「利上げではない」と説明しているそうですが、誰が見ても事実上の利上げ。当然のことながら、直後に日経平均株価は急落、為替は円高に大きくふれました。僕もびっくりしています。
振り返れば、アベノミクスとともに始まった黒田総裁の金融緩和路線は、賛否両論渦巻く中、ここ10年ほど日本の経済政策の柱として推し進められてきました。
もちろん、今年の記録的円安もこれが原因。米国FRBの金利引き上げと日銀の緩和路線堅持という対照的な政策によって、日米の金利差がどんどん開いた結果、高金利のドルを求める流れが強まったからです。
その基本政策がターニングポイントを迎えるわけだから、これから色々な影響が出てくるのでしょう。幸い、僕は日本株にはあまり投資していませんが、日本株をたくさん買っている人は心配かもしれませんね。
いやいや、僕が持っている全世界株式のインデックスファンドも急激な円高で評価額が下がってしまうかもしれないわけだから、単なる傍観者ではいられません。
住宅ローンにも影響するでしょうか。これまではかつてない低金利でローンを組んで家を買っている人が僕の周囲にもたくさんいましたが、これからはそうもいかなくなりそうな気がします。住宅業界は冷え込むのでしょうか。
しばらく経済ニュースから目が離せなくなりそうです。