今回は、最近はまっている節約ワザを一つ紹介します。
それはずばり、「定休日前日夕方のスーパーへ魚介類を買いに行く」です。
「おいおい、セコすぎるだろ…」とあきれる声が聞こえてきそうですが、バカにしてはいけません。このワザのお陰で、我が家はコストに比較してかなり豪華な晩餐を毎週楽しむことができているのです。
一般的に「閉店時刻前のスーパーで値引きシールが貼られた生鮮食品を狙う」というのは、日本国民の間でよく知られた節約ワザでしょう。もちろん僕も実践しています。
しかし、ここに「定休日前日」というひと工夫を加えると、その威力は倍増します。
スーパーにしてみれば「今日中に売りさばかないと明日はない」という状態。このため、普段とは値引き率が違ってくるし、いつもならあまり値引き対象にならないような商品にまで値引きシールがバシバシ貼られる。大バーゲン状態です。
栗ガニ1匹50円! 信じがたい値引き幅
とはいえ、いまどき定休日のあるスーパーというのは少数派。貴重な存在です。
我が家の場合、自宅周辺のスーパーはどれも無休営業なのですが、2キロほど離れた場所に1軒だけ、毎週木曜がお休みのスーパーがあります。
この店、普段から魚介類の品ぞろえが豊富で、かつ安いのですが、水曜の夕方は「定休日前日効果」で段違いに安くなる。
たとえば、先月末に買ったこのカニ。
毛ガニの仲間の「栗ガニ」という名前のカニ(青森県産)なんですが、もともと2匹598円だった商品が、まず100円引きになり、ついで半額になり、最後はなんと2匹100円に! 1匹あたり50円という信じがたい値段で買うことができました。
もちろん品質に問題はありません。4匹買って自宅で蒸しあげたのが冒頭の写真なのですが、めちゃくちゃおいしかった。
これ以外の商品も、とにかく値下げ幅が半端ない。栗ガニを買った日の前週は、小ぶりのズワイガニが3匹200円で売られていました。
店内で繰り広げられる争奪戦
もちろん、近所のおばちゃん連中も心得たもので、水曜の夕方になると魚介コーナーは黒山の人だかりです。
値引きシールを貼りながら通路を歩く店員のお兄さんの後ろにおばちゃんたちがドッと群がり、ひとかたまりの集団となって店内を移動してゆく様は、池に投げ入れたエサに殺到するニシキゴイの群れの如し。
その壮観さは、初めて見たとき「動画を撮りたい!」という誘惑に駆られたほどですが、さすがに肖像権の問題があるので自制しました。いまでは僕も1匹のコイとなって争奪戦に参加しています。
世の中には「値引きシールが貼られた食品を買うのは恥ずかしい」などと気にする主婦もいるそうですが、ここにはそんな軟弱者は1人も見当たりません。人間とは本来こういうものだ、という清々しさを感じさせるようなツワモノばかりです。
このスーパー、自宅から2キロと少し遠いのが唯一の難点なのですが、僕の場合、水曜の午後は近所の体育館で筋トレをすることにしているので、その帰りにスーパーまで軽くジョギングして夕方のバーゲンを狙うというのが最近の日課となっています。
そんなわけで毎週水曜の我が家の食卓には、カニとかエビとか、いつもより豪華な食材が並びます。もちろん、このありがたい店を応援するために、水曜日以外もなるべく買い物に訪れるよう心がけています。
あなたも是非、自宅周辺の「定休日ありスーパー」を探してみてください。もちろん、店によって値引き戦略に違いがあるとは思いますが。