財務省が本日、今月募集する個人向け国債(変動10)の初回適用利率を0.49%(税引き後0.3904565%)にすると発表しました。2カ月連続で下落した前月から幾分持ち直した形です。
募集期間は2月5~29日。発行日は3月15日です。
(→リリース資料はこちら)
変動10の金利は、去年7月に日銀の植田総裁が金融緩和政策の修正を表明したことでジリジリ上がり、一時は0.60%(11月募集分)まで上昇。しかし、その後は2カ月連続で下落し、1月募集分は0.40%になっていましたが、ここにきて再び上昇に転じました。
変動10を「安全資産置き場」としている僕にとっては嬉しい結果です。
主な安全資産の金利を比較すると
ではここで、いつものように高金利をウリにしている主なネット銀行と金利を比較してみましょう。
(データは2月2日現在、いずれも税引き前、カッコ内は1000万円預けた場合の1年当たりの税引き前概算利息額)
・3大メガバンクの普通預金 0.001%(100円)
・3大メガバンクの定期預金 0.002%(200円)
・あおぞら銀行の普通預金 0.20%(20000円)
・オリックス銀行の定期預金 0.30%(30000円)※1年もの
・UI銀行の定期預金 0.35%(35000円)※1年もの
・オリックス銀行の定期預金 0.35%(35000円)※3年もの
・SBI新生銀行の定期預金 0.40%(40000円)※1年もの
・オリックス銀行の定期預金 0.40%(40000円)※5年もの
・あおぞら銀行の定期預金 0.40%(40000円)※5年もの
ご覧の通り、個人向け国債の利率がオリックス銀行の7年定期を抜いて、再びトップに躍り出ました。
この金利差に加え、「満期まで待たなくても半年ごとに利息を受け取れる」「銀行の定期預金より有利な条件で途中解約できる」という変動10の特徴を考えれば、現時点ではネット銀行の定期預金より変動10の方が「安全資産置き場」として優れていると言えるでしょう。