SNSでしゃべったら世界が広がった

2024/10/24

リタイア生活

無職ブロガーとして細々と文章を書き続けている僕ですが、意外なことにここ最近、SNSの音声サービスを使って投資や節約やFIREについて話す機会が増えてきました。

しかも、まるでコメンテーターにでもなったかのような勢いでしゃべり散らかしたその音声を、あろうことか動画コンテンツにしてYouTubeで公開するなんてことまでやっています。

元新聞記者の僕にとって文章を書くというのは割と慣れ親しんだ作業ですが、不特定多数の人に向けてしゃべるというのは全く畑違いの分野。なのになぜ、こんなガラにもないことをしてるんだろう……我ながら不思議な気持ちになってしまいます。

そこで今回は、僕がSNS上のおしゃべりにハマった経緯を振り返り、これまでにYouTubeで公開した動画コンテンツを臆面もなく宣伝させてもらおうと思います。


きっかけはXスペースへの出演

いつもこのブログを読んでくれている方ならご存じの通り、僕は今から4年余り前の2020年春に新聞社を早期退職してリタイア生活を始めました。

それからしばらくの間は、暇にまかせて小説を読んだり、旅行をしたりと遊びまくっていたのですが、2年半ほど過ぎたころ、「久しぶりにアウトプットの場が欲しいな」と思ってこのブログを立ち上げました。これが2022年11月のことです。(→詳しくはこちらの記事をご覧下さい)

その翌月には、ブログの宣伝目的でTwitter(現X)のアカウントも開設。新しいブログ記事を書くたびにXで告知するようになりました。

穴切史郎のXアカウント


それからさらに1年余りが過ぎた今年1月、僕のリタイア生活に大きな転機が訪れました。

X上でたまたま知り合ったひろさんという方から「スペースに出てみませんか」と誘われたのです。

スペースというのはXが提供している無料の音声サービス。気の合った仲間同士がネット上で会話し、その生配信や録音をXユーザーたちが自由に聴くことができる仕組みになっています。つまり、ラジオのトーク番組みたいなことが誰でもできるわけです。

ちなみに、ひろさんは43歳でFIREを達成した元サラリーマンの方で、ブログYouTubeで自身のFIRE生活の様子を情報発信しているだけでなく、Xで知り合ったFIRE仲間たちを招いて退職理由や資産形成方法などをインタビューするスペースを不定期開催しています。僕が参加を打診されたのも、こうしたスペースの一つでした。

で、興味本位で誘いに乗ってみたところ、これが想像以上に楽しかった。

ネットの向こうにいる不特定多数の人々に向かって自分の体験や考えをしゃべるのも面白いし、自分以外のFIRE達成者の体験談に耳を傾けるのも面白い。

なにより自分が発した言葉に対し、即座に他のスピーカーやリスナーから反応が返ってくるのが心地いい。これは新聞やブログでは味わえなかった種類の快感です。

それ以来、FIRE仲間のスペースがあると聞けば興味津々で聴きにゆき、隙あらば自分もスピーカーとして発言するようになりました。

いま思えば、現実社会では滅多にめぐり合うことができないFIRE仲間――――早期退職という共通の経歴を持つ人々――――との会話が新鮮で、舞い上がっていたのかもしれません。

南の島インタビューが動画コンテンツに

こんな感じでスペースという新しい娯楽を手に入れた僕ですが、今年の夏にさらなる転機が訪れました。

僕がこの夏、南の島に出かけて1カ月にわたるプチ自給自足生活を試みたことはすでにこのブログで報告しましたが(詳しくはこちら)、その旅行話をスペースで思う存分しゃべる機会を、Xで知り合ったFIRE仲間たちが用意してくれたのです。

スペースのホスト役を務めてくれたのはジギゴロさん。39歳の若さでFIREを達成し、ひろさんと同じくFIRE生活の様子をブログYouTubeで発信している方です。

ジギゴロさんのXアカウント

ジギゴロさんは2時間にわたって僕にインタビューしてくれただけでなく、スペース終了後、このインタビューを編集して全4回の動画コンテンツに仕上げ、YouTubeにアップしてくれました。

それがこちら。



僕にとっては、人生の節目となる旅の記憶をこんな形で永久保存することができて望外の幸せ。機械オンチの自分が同じことをやろうと思えば、一体どのくらいの歳月がかかったことだろうと思うと、もう感謝しかありません。

リタイア生活の新たな楽しみ

これがきっかけとなって、僕とジギゴロさんは今月から、「世捨て人サミット」と銘打ったスペースを毎週のように共同開催するようになりました。

毎回、FIRE達成者やFIREを目指す人々が興味を持ちそうなテーマを選び、X上で出演者を募り、生配信で「あーでもないこーでもない」と議論して、後日その音声を動画コンテンツに編集し直してYouTubeにアップしてゆきます。

(まあ、スペースの準備から動画の編集・配信まで実務は全てジギゴロさんが担ってくれているので、僕は当日しゃべってるだけなんですが…)

サミットはすでに4回開催し、動画もどんどんYouTubeに公開されつつあるので、ここに幾つかリンクを貼っておきましょう。

FIREして何するの? その1 その2 その3


世捨て人の倹約術 その1 その2 その3


振り返ってみれば、FIRE後の僕の悩み事として「遊び相手がなかなか見つからない」という問題がありました。(詳しくはこちら

しかし、Xのスペースに出演したことをきっかけに幾人ものFIRE仲間と知り合い、その仲間たちと定期的に語り合い、その会話を動画コンテンツとしてコレクションしていけるという今の環境を手に入れたことで、この悩みは一部解決されました。

どんな分野でも「同好の士」の存在というのは、人生を豊かにしてくれる財産なんだとつくづく実感します。

(もっとも、海や山へ一緒に出かける仲間は相変わらず不足していますが…)

人前でしゃべる難しさ

ただし。

YouTubeにアップされたおしゃべり動画を改めて視聴してみると、己のあまりのガサツさに赤面してしまうのも事実です。

他人の発言に割り込むように前のめりで話したり、

興奮しすぎてどもったり、

いきなり声が甲高く裏返ったり、

語尾がくぐもって聞き取れなかったり、

……聞き苦しいことこのうえありません。


動画を視聴した身内からも

「相変わらず『俺が俺が』のしゃべり方やな」

「よく恥ずかしげもなく、こんなみっともない話を…」

「品がない」

「このジギゴロさんみたいに、もっと落ち着いて話すことはできないの?」

「お父さんより、ひろさんて人の方がずっと賢そう」

といったダメ出しの声が絶えません。

人前で話すって本当に難しいことなんだなあ、と痛感する毎日です。


〈補足〉

僕自身もこの夏の南の島旅行をきっかけにYouTubeチェンネルを開設し、自作の動画を何本か投稿しています。こちらは全くしゃべりのないコンテンツであり、聞き苦しい点もございませんので、ぜひ安心してご視聴下さい。





自分の写真
コロナ禍のなか、45歳で新聞社を早期退職し、念願のアーリーリタイア生活へ。前半生で貯めたお金の運用益で生活費をまかないながら、子育てと読書と節約の日々を送っています。ただいま50歳。

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