投資の歩みをグラフにしてみた

2023/06/05

資産運用

 今回は、過去3年余りの投資の歩みを振り返ってみます。

ご存じの通り、僕は2020年3月末に新聞社を退職してアーリーリタイア生活を開始。それと同時に、20年余りのサラリーマン時代に蓄えたお金を元手に、インデックス投資をベースとした資産運用を始めました。

今思えばラッキーなことに、僕の投資デビューはコロナショックの真っ只中。その後の株価の回復とともに含み益は順調に増え続け、おかげ様で今年(2023年)5月末時点で1000万円を突破しました。

数十年レベルの長期運用を基本とするインデックス投資において目先の株価に一喜一憂するのは無意味だと重々承知してはいますが、含み益が大台に乗ったのはやっぱり嬉しい。

というわけで、これまで投下した投資元本や含み益の推移をグラフで可視化し、この3年2カ月の投資の歩みを振り返ってみることにしました。

まずはグラフをご覧ください。



棒グラフが示しているのは、僕が保有する円預金・日本国債以外の金融商品(個別株・投資信託・ETF・外貨預金・ゴールド)の合計額(万円)です。このうち青い部分は投資元本、オレンジ色の部分は含み益です。

基本的に毎月末の数字を使っていますが、最初の方はデータをきちんと記録していなかった月もあるので、ところどころ欠けている部分があります。

ご覧いただければわかる通り、投資元本も含み益もおおむねきれいな右肩上がり。相場の荒波に揉まれることもほとんどないまま現在に至っています。


それでは、以下、各時期にどんな出来事があったかを年表風に書いておきますので、グラフと見比べながらお読みください。


過去3年2カ月の投資履歴

2020年3月:新聞社を早期退職。実は退社の数カ月前に「資産が円ばかりに集中しているのはよくないな」と思って、米ドルを1000万円分、豪ドルを500万円分購入していたのですが、退社時点で豪ドルに60万円余りの含み損を抱えていました。従って、このグラフも最初のところだけは含み益がマイナスとなっています。

4月:コロナショックで前月から株価が暴落していたので、米国株ETFの「VTI」を2回に分けて計160万円分ほど購入。これが僕にとっての株式投資デビューとなりました。当時としては、清水の舞台から飛び降りるような気持ちでネット証券サイトの購入ボタンをクリックしたのですが、今振り返れば「もっとドカンと買っとけばよかったな」と思ってしまいます。もっとも、当時は「まだ2番底が来るんじゃないか」とビビっていたから、この金額が精一杯でした。むしろあのタイミングで少しでも買うことができたビギナーズラックを噛みしめるべきでしょう。ちなみに、この月からつみたてNISAで「eMAXIS slim米国株式」の積立を開始。また、日本の高配当株も少しずつ買い始めました。

5月:サラリーマン時代に企業型確定拠出年金で積み立てていた約180万円が、このタイミングで個人型確定拠出年金(iDeco)に移り、「たわらノーロード先進国株式」で運用し始めました。企業型確定拠出年金時代は定期預金で運用していたのでコロナショックの影響を受けることはなく、株価暴落後のタイミングで株式ファンドに切り替えたわけだから、これもビギナーズラックというべきでしょう。

11月:長らく含み損が出ていた豪ドルがプラスに転じたタイミングで、すべて売却。「外貨預金はもう米ドルだけでいいや。それより、これからはインデックスファンドへの投資をどんどん増やしていこう」と考えた末の判断でした。グラフの投資元本がガクンと減っているのはこのためです。

2021年4~6月:「株式以外にも投資しといた方がいいかな」と考え、ネット証券の手数料軽減キャンペーンを利用してゴールドを300万円分購入。

12月:「eMAXIS slim全世界株式(除く日本)」を100万円分購入。以降、この投資信託をメインの投資先と決め、時々まとまった金額でスポット買いを重ねるようになりました。

2022年:コロナショック以来右肩上がりを続けてきた米国の株価が、利上げ問題によって1年を通じ低迷。「eMAXIS slim全世界株式(除く日本)」を積極的に買い増しましたが、長らく含み益が出ない状態が続きました。ただ、円安で米ドル預金に大きな含み益が出たおかげで、トータルではまずまずの含み益を維持できました。

2023年1月:つみたてNISAを一般NISAに切り替え、この年の投資枠120万円で「eMAXIS slim全世界株式(除く日本)」を購入。

5月:株価上昇によりトータルの含み益が初めて1000万円を超えました。

……とまあ、こんな感じです。

順調すぎてちょっと怖い

こうやって過去の歩みを振り返って改めて思うのは、インデックス投資を始めて3年が経ち、それなりの成果が出て、なんとなくノウハウがわかってきたような気分になっているけれど、僕は未だに修羅場を経験していないんだ、ということです。

だから正直、今も自分のリスク許容度がよくわかっていません。

このさき暴落がやってきたとき、冷静な対応ができるのか。頭では「俺は狼狽売りなんて絶対しない。むしろ暴落のタイミングで買い増してやる」なんて考えていますが、本当に実行できるのか……。

これまでが順調すぎた分、少し怖い気分です。

とりあえず、暴落なんて訪れず、このままノホホンと過ごせる毎日が続いてくれることを祈っておくことにしましょう。


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コロナ禍のなか、45歳で新聞社を早期退職し、念願のアーリーリタイア生活へ。前半生で貯めたお金の運用益で生活費をまかないながら、子育てと読書と節約の日々を送っています。

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