【2024年1月版】新NISAの最適解! 鉄板ファンドはこれだ

2024/01/06

NISA

あけましておめでとうございます。ついに新NISAが始まりました。

このブログを読んでくださっている方の多くは、すでに新NISAで投資するインデックスファンドを選んで今年最初の積立を済ませたことと思います。ただ、なかには「まだ何も決めてない」という人もいるでしょう。

そこで2024年最初の投稿となる今回は、毎月恒例の「鉄板ファンド」選び。インデックスファンド業界の最新動向を踏まえつつ、新NISAの最適解となりうるファンドを考えてみることにします。

(※ただし、かく言う僕も投資歴はまだ4年足らず。投資のことを四六時中研究しているガチ投資家でもありません。なので、あくまで参考程度に受け取ってください。)




検討対象にするのは「米国株ファンド」「先進国株ファンド」「全世界株ファンド」の3ジャンル。

それでは、ジャンルごとに候補となるインデックスファンドの一覧表を掲げ、基本性能を見比べていくことにしましょう。

(※一覧表はいずれも1月6日時点のデータ。信託報酬は少数第5位以下切りすて、純資産総額は1億円未満切りすて。)

米国株ファンド部門

まず米国株に広く浅く投資するファンドを見てみます。
(※画像をクリックするとくっきり見えます。)





ご覧の通り、信託報酬0.1%未満の低コストファンドが目白押し。中でも目を引くのは、信託報酬の安さが頭一つ抜けている上位2本のファンド。いずれも最近誕生した新顔です。

このうち楽天・S&P500インデックスファンド(楽天S&P500)は昨年10月末に登場しました。当初は絶対王者eMAXIS Slim米国株式と並ぶ0.09372%の信託報酬でしたが、「これじゃインパクトに乏しい」と判断したのか、早くも11月8日に楽天投信投資顧問が信託報酬の引き下げを発表。12月1日から0.077%にするとぶちあげ、SNSで話題を集めたのは記憶に新しいところです。その成果は早速現れ、純資産総額はすでに150億円に達しました。

一方、ニッセイ・S米国株式500は11月13日に誕生。こちらは有名なS&P500指数ではなく、「ソラクティブGBS米国500」という指数に連動させることで、米国株のインデックスファンドとしては業界最安となる0.05775%の信託報酬を打ち出しました。しかし楽天S&P500ほどの勢いは見られず、純資産総額はまだ6億円台にとどまっています。

もっとも、楽天S&P500にしてもまだまだ十分な規模とは言えません。こういう新顔ファンドにはどんどん成長していってほしいのですが、現段階ではどうしても規模や運用実績の乏しさが気になってしまいます。

これは僕の個人的感覚ですが、今後数十年にわたって長期運用していく新NISAの投資先である以上、純資産総額はできれば1000億円以上ほしいところ。

その点、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)なんかは昨年12月20日に純資産を3兆円の大台に乗せ、絶対王者の地位をますます強固にしています。

というわけで、米国株ファンド部門で「鉄板ファンド」と認められるのは、「信託報酬0.1%未満かつ純資産総額1000億円以上」という条件を満たすeMAXIS Slim米国株式(S&P500)、SBI・V・S&P500インデックス、SBI・V・全米株式インデックスの3本です。

なお、信託報酬というのはファンド選びの最重要項目ですが、少数第3位以下になってくると正直、ムキになって比較してもあまり意味はないと僕は思っています。このあたりの細かい数字は実質コストの段階で逆転してしまうことが往々にあるからです。

先進国株ファンド部門

では次に、先進国株に広く浅く投資するファンドを見てみましょう。


この部門でも、新NISA開始に合わせて信託報酬最安の新ファンドが誕生しました。昨年12月22日に設定された楽天・先進国株式(除く日本)インデックスです。

ただ、既存ファンドとの信託報酬の差が極めて小さいためか、はたまた、先進国株式というジャンルがあまり注目されていないためか、純資産総額はまだ3億円。これではとても「鉄板ファンド」とは認められません。

というわけで先進国株ファンド部門でも、「信託報酬0.1%未満かつ純資産総額1000億円以上」という条件に当てはめて、ニッセイ外国株式インデックス、eMAXIS Slim先進国株式、たわらノーロード先進国株式の3本を「鉄板ファンド」とします。

全世界株ファンド部門

それでは最後に、全世界の株に広く浅く投資するファンドを見てみます。


この全世界株ファンド部門は「新NISAの主戦場」とでも言うべき激戦区。とはいえ、昨年過熱した信託報酬引き下げ競争や、新顔ファンドの設定ラッシュも一段落し、おおむね役者が出そろった感じです。

さて注目は、10月末に誕生した楽天・オールカントリー株式インデックス(楽天オルカン)。さきほど紹介した楽天S&P500と同時に発売された楽天投信投資顧問の目玉商品です。

こちらも当初は絶対王者eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)と並ぶ0.05775%の信託報酬でしたが、11月8日に楽天投信投資顧問が「12月1日から0.0561%に引き下げる」とぶちあげて個人投資家たちを驚かせました。

設定から2カ月余りで純資産総額は100億円に届きましたが、やはり規模と運用実績がまだまだ乏しすぎて投資するのは時期尚早という感じ。こちらも長い目で見守ってゆく必要があるでしょう。

というわけで、信託報酬においても純資産総額においても文句なしの存在と言えるのは、eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)とeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)だけ。この2本を全世界株式ファンド部門の「鉄板ファンド」と認定します。

やっぱり、この8本が鉄板か

というわけで、新NISAの最適解だと僕が現時点で考える「鉄板ファンド」は次の8本。今回も相変わらずの顔ぶれです。


ちなみに、SBI証券や楽天証券が公表している投資信託の買付額ランキングを見ると、eMAXIS Slimシリーズの全世界株式(オルカン)と米国株式(S&P500)が盤石の人気を誇っています。恐らく新NISAにおいても圧倒的な勢いを見せつけることでしょう。

なお、僕がインデックスファンドを選ぶ際に重視しているポイントはこちらで詳しく解説しています。今回の記事を読んで「なぜ日本株ファンドや新興国ファンドを除外しているの?」「信託報酬が安いファンドって本当に大丈夫なの?」といった疑問を感じた方は、ぜひお読みください。


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コロナ禍のなか、45歳で新聞社を早期退職し、念願のアーリーリタイア生活へ。前半生で貯めたお金の運用益で生活費をまかないながら、子育てと読書と節約の日々を送っています。

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