〈洋上の桃源郷〉小宝島滞在記⑤(完結編)

2023/07/30

リタイア生活

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サンゴの海で魚を突き、海岸で温泉に浸かり、突いた魚を食べて眠る。


朝が来ればまた起きて海に潜り、魚を突いて温泉に浸かる。


こんなローテーションをひたすら繰り返す毎日。

あるときは海中で大ウツボを発見し、泳ぎ釣りで捕獲しようと試みて釣り針をへし折られたり……


あるときは1mクラスのハタ科の巨大魚に遭遇して、その貫禄に圧倒されてしまったり……(あれは多分、特大のマダラハタかツチホゼリだったのではないかと思う)

天候にも恵まれ、ほぼ連日、昼飯時を除いてフルタイム(午前8時~午後5時)で泳ぎ続けました。

あまりにも長時間泳いでいるもんだから、いつも海からあがるころには体はフラフラ。皮膚も塩水でふやけてしまって、ウェットスーツで擦れてしまう箇所まで出てきました。


逆にスーツに覆われていない足先は、クラゲに刺されたり岩でこすってしまったり。


とにかく体のあちこちがヒリヒリ痛むのですが、それでも海へ行くのはやめられません。

それくらい素潜りって面白い。魚突きってやめられない。

ヤスを手に魚を追いかけているうちに、いつのまにか夕方になっている……それくらい時がたつのを忘れてしまうんです。

これは多分、人間の狩猟本能というか、そういう根源的な部分が刺激されることによって脳内モルヒネみたいなものが分泌されるからではないでしょうか。

ひょっとしたら、僕はこういう旅を思う存分やりたくて、45歳で会社を辞めてしまったんじゃないか……。そんな気さえしてしてきました。



見てください、この恍惚とした我が表情!

……と言いたいところですが、やはり身バレはしたくないので顔は伏せさせていただきました。

とにかく楽しくて仕方がないんだ、ということが伝わればOKです。

さらば、楽園の日々


しかし。

こんな至福の日々にも、そろそろ終わりが近づいてきました。

そう、僕は行きずりの旅行者であって桃源郷の住人ではありません。島を去るときがやってきたのです。

その日、宿の女将さんに送られて港の大岸壁で待っていると、週2便の「フェリーとしま」(鹿児島発奄美行き)が水平線の向こうから姿を現しました。



最後の日も、あくまで青い小宝島の海。


港を離れかけたフェリーのデッキから、思わず飛び込みたくなってしまうようなコバルトブルーの海でした。


〈追記〉というわけで小宝島滞在記はこれでお終いです。僕の旅行はこの後もしばらく続き、奄美でも何日か魚突きを楽しんだのですが、その報告はまたの機会にゆずることにします。最後に今回の小宝島旅行に費やした主な支出を挙げておきまので、「俺も秘境に行ってみたい」という方は参考にしてください。

▼本州の某空港↔奄美空港の往復飛行機代 17950円
(※格安航空会社を利用。予約日や利用日によって価格は全然違ってくるから、早めにネットでよく調べて買いましょう)
▼奄美空港↔名瀬港の往復バス代 2120円
(※フェリー乗り場の最寄りバス停は「佐大熊団地」です)
▼名瀬港↔小宝島の往復フェリー代 9660円
(※鹿児島港↔小宝島なら往復16340円なので奄美経由がおすすめ)
▼民宿代(3食付き) 8000円×N泊
(※小宝島には民宿が3軒あり、2023年現在の相場は1泊8000円~9000円です)



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コロナ禍のなか、45歳で新聞社を早期退職し、念願のアーリーリタイア生活へ。前半生で貯めたお金の運用益で生活費をまかないながら、子育てと読書と節約の日々を送っています。

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